パヒューム〜ある人殺しの話〜

↑予てより観たかったので、公開終了前日に仙北TOHOシネマズにて鑑賞してきた。
もちろん、公開前から話題になっていた750人の乱交シーンも気になっていましたが、えぇそうですとも。でも、「香り」をテーマに調香師が主人公ってのが楽しみで。

その男は18世紀のパリの貧民街に生まれ、底辺なか生きていく。少年になると、ありとあらゆる香りを識別・記憶し、なめし皮工場での奴隷同然の生活から、調香師の下で働くことになる。いくつもの新しい香水を生み出し店が大繁盛する中、親方から究極の香水のことを聞く。それは13種の香りの融合で、それを生み出すために香水学の本場で学び始める。香りを抽出するには、水に香りを移し取り蒸留する方法と、動物の脂に移し取りアルコールを加えて蒸留する方法の2種類があり、青年は後者の方法を用いて13種の香りを集めていく。それは、町の美しい娘を撲殺し、全身に油を塗り、髪の毛も剃り油に浸し、アルコールを加えて蒸留してエッセンスを抽出する。13人分集まるまで、昼でも夜でも繰り返し娘たちを殺すが、町の警察の大捜査網にもかからない。それは、彼には体臭がまったく無く、気配が無いからだった。ついに13人目の娘からエッセンスを抽出し、悲願の究極の香水が完成したところで、警察に捕まる。死刑台に上がると彼は隠していた究極の香水をハンカチに数滴垂らすと、死刑を見物に来た大衆にひりかざす。風に乗って香りは漂い、取り囲む群衆・死刑執行人・町の有力者・高僧たちは恍惚状態となり、青年の罪を許しあたかも神の御使いのように感じてしまう。さらには、そこかしこで愛し合い香りが途絶えるまで一昼夜の乱交状態に。つまり究極の香水とは「愛」の結晶で、すべての人に愛を与えるものであり、青年は自分に愛が無い(体臭がないからね)ことと愛の素晴らしさを悟ってしまう。すべてのものを支配する力を手にしながらも、青年は自分の生まれたパリの貧民街に戻り、究極の香水を頭からかぶる。愛に飢えた貧民街の人々は、愛を手に入れるために青年に群がり、服を引きちぎり髪をつかみ、耳を、鼻を、皮膚を、指を、肉を、臓物を…。群がる群衆にむさぼられ、青年の形を成すものは何一つ残らなかった。
http://perfume.gyao.jp/

ってお話でした。
面白かったです。ストーリーも、魅せ方も、時代背景も、音も。もう一回観てもいい、魅せられた映画でした。
ま、でも、その罪の過程を経て手に入った・作り上げたものが愛の結晶てのは滑稽ですか?そんな都合のいい結末、現実にはありまへんで。

小生はものすごく鼻が悪いので、普段はほとんど匂いの無い(認識しない)世界に暮らしています。イヒッ!